雨夜恒一郎

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    2017年5月22日
    ロシア疑惑浮上でユーロに買い妙味[雨夜恒一郎]
    FX攻略.com ズバリ!今週の為替相場動向 2017年5月22日号 先週のドル円相場 先週のドル円相場は、トランプ大統領のロシア疑惑を嫌気した株安・円高の流れに呑まれ、一時110.24円まで下落した。17日の米国市場ではNYダウが370ドル超の暴落となり、翌日の東京市場では日経平均が一時19400円台まで下落した。「恐怖指数」(VIX指数)も10ポイント台から一時15ポイント台まで跳ね上がった。 トランプ大統領のロシア疑惑で市場は再び不透明に… 市場は再び不透明感に覆われ始めた。このロシア疑惑に対する捜査がどこまで進展し、政権にどれほどの打撃をもたらすかは現時点では予測できない。経験則からいえば、こういった政治的スキャンダルによる下落は一時的で、市場がその話題に飽きれば自然に元に戻ることが多い。 また中長期的には日米のファンダメンタルズ格差や金利差の拡大を背景にドル高・円安が続くとのシナリオにも大きな変更はない。しかし万が一、ウォーターゲート事件のように大統領の弾劾・辞任といった展開にでもなれば、シナリオは大きな修正を余儀なくされる。何よりこの話題はメディアが大好きな「強者叩き」だ。…
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    2017年5月15日
    ドル円に上昇余地!相場は過熱からは程遠い[雨夜恒一郎]
    FX攻略.com ズバリ!今週の為替相場動向 2017年5月15日号 先週のドル円相場 先週のドル円相場は、仏大統領選が大方の予想通りマクロン候補の勝利で終わったことを好感し、113円台へ上昇してスタート。米国債利回りの上昇や株高にもサポートされ、一時114.37円と3月中旬以来の水準へ上昇した。 ドル円の強気材料が揃うものの… 米政府機関閉鎖懸念や仏大統領選挙といった不透明要因が剥落し、北朝鮮情勢も新たな動きが見られない中、市場の警戒感が後退し、米国株高・リスクオンの円安の流れが固まりつつある。市場の不安心理を反映するVIX(恐怖指数)も一時10ポイント台を割り込み、約25年ぶりの低水準となった。コミーFBI長官の電撃解任でトランプ政権の先行きを不安視する向きもあるが、経済政策への影響はないと見てよく、インパクトは限定的となりそうだ。 先週木曜日に発表された米国の失業保険継続受給者数は191.8万人と28年ぶりの低水準となった。失業保険の受給者数は失業率と連動しており、今後も失業率が一段と低下する可能性が高いことを示している。また4月の生産者物価指数(食品・エネルギー除くコア)は前月…
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    2017年5月8日
    緩やかな金利上昇と株高が共存!ドル円はさらに上昇へ[雨夜恒一郎]
    FX攻略.com ズバリ!今週の為替相場動向 2017年5月8日号 先週のドル円相場は、東京市場が大型連休で薄商いとなる中じり高の展開となり、一時113.05円と3月中旬以来の高値をつけた。FOMCは予想通り金融政策を据え置いたが、声明は「第1四半期の成長減速は一過性の可能性が高い」と指摘するなど全般に明るいトーンとなり、ドル買いをサポートした。 米国雇用統計の結果は? 金曜日に発表された米国4月の雇用統計は、非農業部門雇用者数が+21.1万人と予想の+19万人を上回り、失業率は前回の4.5%から4.4%へ一段と低下した。 市場が注目する平均時給が前年比+2.5%と予想の+2.7%に届かなかったためドル買いに弾みはつかなかったが、FRBの利上げを正当化する内容であることに疑いの余地はない。完全雇用下で20万人ペースの雇用増が続けば、労働市場が逼迫し、いずれ賃金上昇ペースが加速する可能性が高いからだ。イエレンFRB議長はかねて「完全雇用下での雇用増は月に7.5万人から12.5万人が適正」と指摘している。 6月の利上げがメインシナリオに FF金利先物が織り込む6月の利上げ確率はすでに8割近…
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    2017年5月1日
    不透明要因剥落しドル円に上昇余地!閑散に売りなし[雨夜恒一郎]
    FX攻略.com ズバリ!今週の為替相場動向 2017年5月1日号 先週のドル円相場は、仏大統領選挙で中道派・親EUのマクロン候補がトップで決選投票に進んだことを受けて110円台へ上昇してスタート。4月25日の朝鮮人民軍創建85周年記念日に北朝鮮が目立った挑発を行わなかったことや、26日のトランプ減税案発表に対する期待感が強まったことから、一時111.78円まで上昇した。 これで4月17日につけた年初来安値108.13円から2週間弱で3円あまりも上昇したことになる。当時ドルが下落していた要因は、仏大統領選挙をめぐる不透明感、北朝鮮の有事リスク、トランプ政権がドル安政策を取るのではないかという懸念、そして米国政府機関閉鎖の懸念であったが、この2週間で状況は大きく様変わりした。 まず仏大統領選挙の決選投票は5月7日(日)に行われるが、4月28日の世論調査ではマクロン氏が60%の支持を集めており、極右のルペン氏が勝利する可能性は極めて低くなった。ユーロドルはすでに第一回投票前の高値を抜いて1.09ドル台半ばと昨年11月以来の水準を回復している。今週は「マクロン大統領」誕生を織り込みに行く形で…
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    2017年4月24日
    トランプ大統領が過去最大規模の減税を発表へ[雨夜恒一郎]
    FX攻略.com ズバリ!今週の為替相場動向 2017年4月24日号 先週のドル円相場は安値圏でのもみ合いに終始した。 北朝鮮をめぐる地政学リスクを背景に、週初には一時108.13円と年初来安値を更新したが、ムニューシン米財務長官が年内の税制改革実施を支持し、「強いドルは長期的には良いこと」と述べたことを受けて、109.49円まで回復した。ただ週末の仏大統領選を控えた慎重ムードもあり、110円台を試す動きも見られなかった。 今週の注目材料は? 今週の注目材料は26日にトランプ大統領が発表する税制改革案だ。詳細は明らかになっていないが、個人および法人向けの「過去最大規模の減税」を盛り込むと見られている。実現すれば約30年ぶりの税制改革となる。 大統領は今年2月9日に「2~3週以内に驚異的な税制改革案を発表する」と約束していたが、その後調整が難航し、市場の失望や不信感を招いていた。公約では35%の連邦法人税率を15%に下げ、個人所得税の税率を現行の7段階から3段階(12%、25%、33%)に引き下げることなどにより、10年で5兆ドル規模の減税を行うとしていたが、市場ではその実現性に懐疑的な…
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    2017年4月17日
    北朝鮮有事で円高・・・とは限らない[雨夜恒一郎]
    FX攻略.com ズバリ!今週の為替相場動向 2017年4月17日号 先週のドル円相場は、北朝鮮をめぐる地政学リスクの高まりを背景に円が買われ、一時108.55円と昨年11月以来の安値を示現した。トランプ米大統領が「ドルは強くなり過ぎている」との見解を示したことや、米3月の消費者物価指数が予想を下回ったことも、ドル売りに拍車をかけた。 先週の当コラムでは「悪いニュース(米国雇用統計の下振れ)で売られないのは強気のサイン」としてドル買いを支持したが、残念ながら読み間違えることとなった。だが筆者はここで安易に弱気に転じるつもりはない。北朝鮮有事で短期的に円を買うのも一計だが、深入りは禁物と考えている。 米朝開戦の可能性は? まず、米朝が開戦不可避であるとの見方は行き過ぎだ。トランプ政権が先制攻撃に踏み切る可能性は、オバマ政権時代と比べれば高いが、それでも限りなくゼロに近い。米国が北朝鮮を攻撃すれば、北朝鮮は必ず日韓に報復攻撃を行うと想定されるからだ。 日本のミサイル防衛の精度は高いとされているが、実戦の経験はもちろんなく、北朝鮮が仮に多数のミサイルを同時発射した場合、すべてを撃ち落とせる保…
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    2017年4月10日
    悪いニュースで売られないのは強気のサイン[雨夜恒一郎]
    FX攻略.com ズバリ!今週の為替相場動向 2017年4月10日号 先週のドル円相場は110~111円台でのもみ合いに終始した。米中首脳会談や米国雇用統計を控えた警戒感が強く上値は重かったが、110円付近では買い意欲が強く下値も堅かった。特に金曜日には、米国がシリアを空爆し、米国雇用統計で非農業部門雇用者数が大幅に下振れしたにもかかわらず、110.13円付近で跳ね返された。 3月の非農業部門雇用者数は+9.8万人と予想の+18万人の半分強にとどまり、1月と2月も計3.8万人下方修正された。雇用統計の前哨戦であるADP雇用報告で+26.3万人と非常に強い数字を見せられていただけに、大方の参加者にとってこの結果はサプライズだったはずだ。平均時給は予想通り、前回の前年比+2.8%から+2.7%に低下した。失業率が4.5%と10年ぶりの低水準となったとはいえ、総じて弱い結果だったといえる。一口で言えば、悪いニュースにもかかわらずドルは売られなかった。 実はちょうど1か月前にも同じ(正確に言うと逆の)局面があった。3月10日、2月の米国雇用統計が発表された日である。結果は非農業部門雇用者数が+…
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    2017年4月3日
    米中首脳会談と米国雇用統計控え下値リスクに注意[雨夜恒一郎]
    FX攻略.com ズバリ!今週の為替相場動向 2017年4月3日号 先週のドル円相場は、オバマケア代替法案が取り下げられたことを受けたドル売りの流れで一時110.11円と大台割れ寸前まで下落。しかしライアン下院議長が、オバマケア廃止に向けて期限を設けない方針や、今後税制改革に取り組む姿勢を示したことを受けて、111円台へ反発。 金曜日には、月末仲値でのドル需要もあり、一時112.20円まで上昇した。ただダドリーNY連銀総裁が「年内あと2回の利上げが適切。金融政策を引き締める緊急性は強くない」などとハト派発言すると、金利低下・ドル売りの展開となり、111.25円まで反落して週の取引を終えた。 米中首脳会談がドル円相場へもたらす影響は? 今週の注目ポイントは二つ。まず一つ目は6日と7日にフロリダ州にあるトランプ大統領の別荘「マー・ア・ラゴ」で行われる米中首脳会談だ。トランプ大統領は「これ以上の巨額な貿易赤字や雇用の流出は認められない」としており、中国側も貿易問題で譲歩する姿勢を見せていないことから、「会談は非常に難しいものになる」(トランプ大統領のツイッター)ことは間違いない。 ドル円相場…
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    2017年3月27日
    木を見ず森を見よ!110円台は買い妙味あり[雨夜恒一郎]
    FX攻略.com ズバリ!今週の為替相場動向 2017年3月27日号 先週のドル円相場は、トランプ政権による医療保険改革の難航を嫌気した米国株安・金利低下とともにドル売り・円買いの展開となり、111.60円を割り込んで年初来安値を更新。一時は110.63円と昨年11月以来の安値をつけた。しかし金曜日には、米下院共和党が法案採決を中止すると、むしろ灰汁抜けムードとなり、111.30円台まで持ち直して週の取引を終えた。 トランプ大統領はオバマケア廃止を事実上断念 トランプ大統領は「医療保険改革法案は近い将来に採決しない」と発言し、選挙の目玉公約としてきたオバマケア廃止を事実上断念した。トランプノミクスの実現性に懐疑的な向きは、「出だしから大きな躓き」「政権に大打撃」などと囃し立てるだろう。 しかしすでに多くの国民が加入済みの同制度をいきなり廃止すれば混乱は避けられず、共和党内でも完全廃止は無理があるとの慎重論が多かった。ニューヨーク・タイムズ紙によると、トランプ大統領が最初に医療保険改革に取り組むことになったのはライアン下院議長からの提案で、税制改革などの前哨戦として「軽い気持ち」で了承し…
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    2017年3月20日
    FOMC声明の微妙な変化を嗅ぎ取る[雨夜恒一郎]
    FX攻略.com ズバリ!今週の為替相場動向 2017年3月20日号 先週の米ドル/円相場は、米FOMCの利上げを織り込む形でドル買いが先行し、一時115.51円とおよそ2ヶ月ぶりの水準まで上昇。しかしFOMCが予想通り0.25%の利上げを決定し、メンバーの年末のFF金利予想(ドット・プロット)中心値が1.375%(今回を含めて今年3回の利上げ)に据え置かれたことから、材料出尽くしのドル売りとなり、112.57円まで反落した。 FOMC声明全文(ロイター) イエレンFRB議長会見要旨(ロイター) ドット・プロット・チャート 出所:FRB 筆者は、今回のFOMC声明とイエレン議長の会見が今後の利上げシナリオを強化するややタカ派的なトーンになり、ドット・プロットの中心値は1.625%(年4回利上げ)にシフトすると予想していた。しかし結果はそうなっておらず、読み違えたことを認めざるを得ない。トランプノミクスの実現性や効果が読めない中で、FRBが利上げペースを市場の期待以上に加速させるという読みにはやはり無理があったようだ。 今回のFOMC声明に、わずかなニュアンスの変化が ただし、今回のFO…