井口喜雄

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    2017年6月28日
    ECBがタカ派へ、FRBはハト派へ[井口喜雄]
    トレイダーズ証券の井口喜雄による【Dealer’sEYE】をお届けします。 マーケットは昨日、注目されていたイエレン議長の発言ではなく、ドラギ総裁の発言で動意づく形となりました。ドル円もドラギ総裁のタカ派発言で上昇したユーロ円につられて112円台まで回復しています。ドル円は膠着状態が続いていただけにここから上昇トレンドを構築できるのでしょうか。 ドル円上昇と考えるには時期尚早か!? ドラギ総裁のタカ派発言でドル円は上昇したものの、ドルインデックスのチャートを見ると逆にドルは下落しておりドル自体の強さは確認できません。昨日のイエレン議長の発言を聞いても「バランスシート縮小は慎重に行う」とややハト派よりのスタンスになっており、やはり現時点でドル円上昇と考えるのは時期尚早ではないかと思います。 また、昨日はオバマケア代替法案の採決を米上院が先送りにしたことを受け、またしてもトランプ政権の不安定感が露出しました。これでは本丸である減税やインフラ支出、規制緩和などの政策に対してマーケットが懐疑的になるのもいたしかたなく、引き続きドルの足枷となっています。更に、足もとでは米経済指標の弱い結果が目立…
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    2017年6月21日
    それでもドルは上がらない!?[井口喜雄]
    トレイダーズ証券の井口喜雄による【Dealer’sEYE】をお届けします。 先週は日米の中央銀行が方向性を示しました。FRBはバランスシートの縮小について踏み込んだ一方で、日銀は出口戦略に触れることはなく、日米の金融スタンスの違いが明確化されました。また、今週にFOMCメンバーコア3の2人であるフィッシャーFRB副総裁とダドリーNY連銀総裁が米国経済へ堅調な見通しを示し、金融引き締めを目指すべきと発言しております。また、ムニューシン米財務長官もドル高容認発言をしています。これだけ見ると材料的にはドル円上昇のファンダメンタルにも思えますが、本当にそうなのでしょうか。ドル円の今後について考えていきたいと思います。 ドル円は一体どこへ向かうのか アナリストやディーラーの話を聞くと色々な意見が聞こえてきますが、基本シナリオとして日米金利差を背景としたドル買い円売りに回帰するのではないかとの見解が多いように思います。ドル円を上目線でとらえている関係者が多いですが、あまり賛同できないところがあります。確かに教科書通りに考えれば「バランスシート調整→長期金利上昇→ドル高」は連想出来ますが、ネガティブ…
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    2017年6月14日
    不穏な動きを見せるドル円!FOMCは下値攻めに優位性あり!?[井口喜雄]
    トレイダーズ証券の井口喜雄による【Dealer’sEYE】をお届けします。 先週はECB理事会、コミー元FRB長官議会証言、英選挙とビッグイベントを通過しました。特別大きなサプライズもなくマーケットのテーマは本日未明に発表されるFOMCに移りました。利上げを100%織り込むなか、バランスシートの縮小に向け具体的な言及があるか、FOMCメンバーによるドットチャートに変更があるかが焦点となります。 今回のFOMCは下値攻めに優位性か 今回のFOMCではバランスシートの縮小は時期や規模について言及があるのかが焦点となります。バランスシートの縮小について各社の予想を見てみると意見は割れており、マ―ケットのコンセンサスは取れていないためどちらに転んでも大きな値動きとなりそうです。内容にもよりますが、バランスシートの縮小は時期や規模について言及があれば長期金利上昇につながりドル上昇の要因となります。しかし、一方では利上げペースが鈍化する可能性もあるのでドルの上値を抑える可能性もあり、瞬間的には上昇で反応すると思いますが深追いは禁物だと思います。ここが戻り売りの急所になるかもしれません。 出所:Bo…
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    2017年6月7日
    決戦は明日!ビッグイベントに向けて準備を[井口喜雄]
    トレイダーズ証券の井口喜雄による【Dealer’sEYE】をお届けします。 明日6月8日はECB理事会、コミー元FRB長官議会証言、英選挙とビッグイベントが控えております。予想困難なイベントに備えてしっかりと準備をしていきましょう。また、イベント前は強烈なボラティリティから身を守るため、ポジションを縮小、もしくはスクエアにしておく事をお勧めします。 ECB理事会はどちらに転んでもユーロロングに変化なし   ECB理事会のポイントはECB金融緩和継続のスタンスに変更があるかどうかです。ECBが前回と同じスタンスであれば出口期待が剥落して大きくユーロが下落します。一方、出口に向けた文言修正等が確認できれば大きくユーロが上昇するというのが基本シナリオです。 しかし、根底には近い将来出口に向うのではないか(ドイツの出口意向を無視できない)という下支えがあるので今回ECBのかじ取りがどちらに転んでもユーロ買いを考えています。金融緩和継続のスタンスに変更がない場合も絶好の押し目買いと捉えることが出来ますし、出口に向けた文言修正があれば上昇を確認してからでもユーロ買いは遅くないように思います。 不透…
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    2017年5月31日
    結局ユーロはどこへ向かうのか!?[井口喜雄]
    トレイダーズ証券の井口喜雄による【Dealer’sEYE】をお届けします。 今週は重要な米指標が多く、ISM、ADP、米雇用統計と忙しくなります。米雇用統計では雇用者数変化のほか平均時給も注視です。一方、今週に入りネガティブな材料が散見したユーロは一体どこへ向かうのか考えてみたいと思います。 6月利上げを完全に織り込むなか、米雇用統計での値動きは限定的か   昨夜はハト派のブレイナードFRB理事が「早期の利上げは適切」と発言したことで6月のFOMCに対するメンバーのコンセンサスが見えてきました。CMEの米6月の利上げ確率を見ても90%を超えており、現時点でマーケットは6月利上げを完全に織り込んでいると考えていいでしょう。そのため、今週末に行われる米雇用統計の雇用者数変化も多少振れ幅があっても6月が見送りになることはないと思います。逆を言えば6月利上げのシナリオは既定路線なのでドル上昇はあまり見込めず、動意がつかないかもしれません。 しかし一方で、米雇用統計での平均時給によって振らされる可能性があります。ここ数回の雇用統計での値動きを見ると雇用者数変化の数字を無視して平均時給で動いている…
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    2017年5月24日
    米6月利上げがメインシナリオも楽観は禁物[井口喜雄]
    トレイダーズ証券の井口喜雄による【Dealer’sEYE】をお届けします。 ロシア疑惑でトランプ米政権に対する不信感の高まりでドルは急速に値を下げてきましたが、今週に入ると同ニュースのバリューは低下してきました。やっと公表された米予算教書の内容もサプライズはなかったため、マーケットのテーマは6月の米利上げに移りつつあります。今夜公表されるFOMC議事要旨で6月の利上げを織り込みにいくのかが大きなポイントとなります。 米6月利上げがメインシナリオもリスク・リワードを考えるとショートも   さて今後の焦点は6月の利上げになるなか、昨夜投票権のある地区連銀総裁に以下の発言がありました。 ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁が「年3回の利上げが適切」とした一方、カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁は「コアインフレ率が鈍化している点は懸念」と述べるなど、昨日だけみても楽観論と悲観論とが交錯しています。現在マーケットでは6月追加利上げに踏み切るとの見方が優勢ですが、今週だけでも3人のFOMCメンバーが慎重な姿勢を示したことで、少なくとも現段階で足並みがそろっていないことは確認できました。 CMEのFed…
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    2017年5月17日
    ドル高エンジンは一旦停止!ユーロは次のステージへ![井口喜雄]
    トレイダーズ証券の井口喜雄による【Dealer’sEYE】をお届けします。 今週に入り北朝鮮が再び弾道ミサイルを発射するなど地政学リスクが意識されたほか、複数の米経済指標で悪い数字が確認されドル上昇トレンドは一旦停止しました。更に年内の米利上げペースを巡ってはFOMCメンバーからハト派的な発言も飛び出しており、ドル円は調整局面入りとも考えられます。方向感の見えないドルはひとまず見限って、勢いのあるユーロに乗り換えるのがスマートかもしれません。 6月利上げに暗雲も!ドル高エンジンは一旦停止! エバンス連銀総裁が「利上げはあと1回か2回が適切」として今のFOMCのコンセンサスから見るとハト派寄りの発言があり、ここにきて6月利上げに対してFOMCメンバーのコンセンサスが固まっていないことが確認できます。更にトランプ政権からFBI長官の電撃解任、ロシア情報漏えいといった問題が散見しております。これらの問題が長期化する可能性も否定できず、報道のたびにリスクオフで反応してしまうため、ドル円の重石となっています。事実、CMEグループのフェドウォッチで6月の米利上げを確認すると先週まで90%近くあった…
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    2017年5月10日
    リスクイベント通過で次のテーマは欧米金融政策[井口喜雄]
    トレイダーズ証券の井口喜雄による【Dealer’sEYE】をお届けします。 良好な米雇用統計、フランス大統領選はマクロン氏勝利で最悪のシナリオを回避、韓国大統領選は北朝鮮に融和的な政策を掲げている文在寅(ムン・ジェイン)氏の圧勝で地政学リスクは後退。このように直近のリスクイベントを無事通過したことでVIX指数は1993年以来の低水準でマーケットは完全にリスクオンとなり、ドル円クロス円は大きく上昇しました。さて、イベントを通過したここからのマーケットをしっかり見ていきましょう。 次のマーケットテーマは米金利!6月利上げを織り込んだドルはどこまで上値を拡大できるのか 東アジアの地政学リスク、トランプ大統領の税制改革、欧州のポピュリズム志向再燃等、これら材料がいつマーケットのテーマとなってもおかしくはありません。しかし、目先のマーケットが一番気にしているテーマは米金利の行方になります。 先週末の米雇用統計ではほぼ完全雇用に近い数値を示しており、FOMCメンバーの発言を整理しても6月利上げに死角はなさそうです。自動車関連など一部米経済指標で悪い部分も見えていますが、利上げを見送る程ではありませ…
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    2017年4月26日
    フランス大統領選の結果を受けてユーロはどこへ向かう!?[井口喜雄]
    トレイダーズ証券の井口喜雄による【Dealer’s EYE】をお届けします。 フランス大統領選挙は、マクロン氏、ルペン氏各候補が第二回決戦に残ることになりました。3位以下の候補者が既にマクロン氏支持を表明していることから事実上マクロン大統領誕生となりそうです。 大方の予想通りの結果となり、マーケットは当然リスクオン一色。月曜日はユーロ円350PIPの上窓が空いてオープンとなるなどユーロは強烈に買いが入っています。急騰したユーロの今後の展開を予想していきたいと思います。 フランス大統領選の結果を受けてユーロはどこへ向かう!? 勝負は下駄をはくまでわかりませんが、相当なことが起こらない限りルペン氏の逆転はないでしょう。そしてマクロン大統領誕生に関しては予想通りの結果となるため、バイ・ザ・ルーモア セル・ザ・ファクト(噂で買って事実で売る)という格言通りいけば調整的にややユーロが売られる可能性も考えられます。 しかし、Brexitや米大統領選で痛い目に合った市場参加者は今回のフランス大統領選でルペン氏が勝利する最悪のシナリオにかなり敏感になっていたため、今回の結果は想像以上にマー…
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    2017年4月19日
    ドル円は視界不良!クラッシュに備えて準備[井口喜雄]
    トレイダーズ証券の井口喜雄による【Dealer’sEYE】をお届けします。 ドル円は地政学リスク、トランプ大統領の低金利政策発言を背景にドル円に売り圧力がかかるなか、ゴールドマンサックスをはじめとした米企業決算内容も嫌気されて上値の重い展開が続いています。ムニューシン米財務長官の「ドル高はアメリカの国益」発言を受けて下値攻めは108円前半で一旦停止となっていますが、ここから先の展開はどうなるのでしょうか。 リスクリワードを考慮するとドル円はショート ムニューシン米財務長官の「ドル高国益」発言は以前から聞こえていた内容であるほか、トランプ大統領のドル安スタンスと真逆を向いており、この発言を買い材料視するには少し危険です。 やはりマーケットの焦点は引き続き北朝鮮をめぐる地政学的リスクになり、このまま緊張状態が続くのであれば円が選好されるモメンタムでしょう。 また、ここにきて米経済指標はやや勢いをなくしています。自動車関連や製造業が軟化しており、それに伴い米長期金利の上値が重いこともドルにはかなりネガティブになります。米長期金利が少なくとも2.3%台まで回復してこないと110円復…
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